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熱と喉の痛みでつらい…「ヘルパンギーナ」で水分がとれない時の対処法 【ベスタの小児科医が解説】
練馬区中村橋駅すぐ。お子さんのヘルパンギーナ、水分がとれない時の脱水症状が心配な方へ。365日診療の当院の小児科医が原因と対策を分かりやすく解説。受診の目安も。
お子さんが急に高熱を出し、ぐったりしている…。喉の奥に小さなプツプツや水ぶくれができていて、大好きなミルクもジュースも嫌がって飲んでくれない。そんな時、保護者の皆さまは「脱水症状になったらどうしよう」と、とてもご心配になりますよね。
この記事では、練馬区中村橋駅の小児科専門医が、お子さんのヘルパンギーナについて、水分がとれない時の対処法を中心に、ご家庭でできる具体的なケアや、病院に行くべきタイミングを分かりやすく解説します。
ベスタこどもとアレルギーのクリニックでは、科学的根拠と専門医(小児科・アレルギー科)監修による信頼性の高い情報提供を心がけています。当クリニックは、365日診療とアレルギー専門外来という強みで、練馬区や中野区、杉並区など西武線沿線にお住まいの保護者の方々の子育てを力強くサポートします。私たちの理念は「こどもとご家族に寄り添い、より良い医療を考える」です。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。
もくじ
ヘルパンギーナとは?なぜ水分がとれなくなるの?
ヘルパンギーナは、夏に流行する「夏風邪」の代表格で、エンテロウイルスというウイルスが原因で起こります。
主な症状は、突然の高熱と、喉の奥にできる小さな水ぶくれ(水疱)です。この水ぶくれが破れると潰瘍になり、喉の痛みで水分を摂れなくなってしまいます。

症状はどのくらい続くのか?
- 発熱:突然のどーんと高い熱が特徴で、多くの場合、2〜4日程度で解熱します。
- 喉の痛み:熱が下がった後も、水ぶくれが治るまでは痛みが続くことがあります。痛みのピークは発症から2〜3日目で、1週間程度で徐々に和らいでいくことがほとんどです。
治療方法は?
ヘルパンギーナはウイルス感染症のため、特効薬はありません。
治療の基本は、症状を和らげる「対症療法」です。
ヘルパンギーナと手足口病、どう違う?
夏に流行る子どもの病気で、ヘルパンギーナとよく似たものに「手足口病」があります。どちらも同じエンテロウイルス属が原因で起こりますが、発疹の出方が違います。
ヘルパンギーナ → 喉の奥(口峡部)に限定
手足口病 → 手のひら、足の裏、口の中全体。おしりや膝に出ることも。
エンテロウイルス属とは? 、、、「大家族」のようなものです。
「エンテロウイルス属」というのは、一つのウイルスの名前ではなく、たくさんの種類がいる家族のようなものです。(専門的には「属」といいます)
その大家族の中には、
- コクサッキーウイルスA群(たくさんの種類がいます)
- コクサッキーウイルスB群(たくさんの種類がいます)
- エンテロウイルスA71型(EV71)
- エコーウイルス
など、たくさんの兄弟がいます。(専門的には「血清型」といいます)
ヘルパンギーナ:主にコクサッキーウイルスA群のいくつかの型が原因となる
手足口病:コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルスA71型などが原因となる。
東京都感染症情報センター 「エンテロウイルス感染症」
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/epid/y2002/tbkj2307/
家庭でできる!脱水を防ぐための具体的な対処法
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喉ごしの良いものを与える
喉への刺激が少ない、冷たくて喉ごしが良いものがおすすめです。
- 経口補水液:最も効果的です。特に、市販の経口補水液(OS-1など)は、吸収効率の良い糖分と塩分のバランスが計算されているため、脱水対策に優れています。
- ゼリー、プリン、アイス:喉ごしが良く、エネルギー源にもなります。熱で喉が腫れていると、冷たいものが気持ちよく感じられます。
- 薄味のスープ、お粥:食事から水分を補給する方法です。熱すぎず、ぬるま湯程度に冷まして与えてください。
- 牛乳、ヨーグルト:乳製品は喉の粘膜をコーティングする作用もあり、喉の痛みを和らげる効果が期待できます。
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スプーンやスポイトで少しずつこまめに与える
一度にたくさん飲ませようとすると、喉の痛みで嫌がってしまいます。スプーンやコップで一口ずつ、あるいはスポイトを使って数滴ずつでも良いので、時間をかけてこまめに与えることが大切です。眠っている時でも、少しずつ口に入れてあげることで、水分補給ができます。
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無理に食べさせようとしない
水分がとれているのであれば、無理に食事をさせる必要はありません。喉の痛みが治まれば、自然と食欲も戻ります。
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解熱薬(痛み止め)を上手に使う
喉の強い痛みが水分補給の大きな妨げになります。そんな時は、解熱鎮痛薬を上手に使うことで痛みを和らげ、水分をとりやすくすることができます。
子どもに安全に使える解熱鎮痛薬は「アセトアミノフェン」で、喉の痛みを和らげる効果も期待できます。
熱が高くてぐったりしている時や、喉の痛みが強くて水分を嫌がる時に使いましょう。熱がなくても痛み止めとして使用することは可能です。食事がとれない時は、坐薬を使うのも良い方法です。医師と相談し、お子さんの体重に合った量を、適切な間隔をあけて使用してください。
こんな時はすぐに受診を!病院に行くべきタイミングと症状
ヘルパンギーナの症状は通常、1週間ほどで自然と改善します。しかし、以下のような場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
- 水分を全く受け付けない状態が半日以上続く
- おしっこの回数が極端に少ない、または半日以上全く出ない
- 顔色が悪い、ぐったりしている、呼びかけへの反応が鈍い
- 泣いても涙が出ない、口の中がカラカラに乾いている
- 激しい頭痛や嘔吐を繰り返す
このような脱水症状や、重症化のサインが見られる場合は、迷わず小児科を受診しましょう。
当クリニックは練馬区中村橋駅から徒歩1分。土日祝日も365日診療を行っているため、週末に急な症状が出た場合でも、安心してお越しいただけます。
いつから保育園・幼稚園に行ける?登園の目安
基本的に「熱がなく元気で、ごはんも食べられる」状態になれば、登園は可能です。
ヘルパンギーナは学校保健安全法で「第三種感染症(その他の感染症)」に分類されており、「出席停止」の明確な期間は定められていません。
最終的な登園の判断については、かかりつけ医に相談しましょう。
おわりに(保護者の皆さまへ)
ヘルパンギーナで水分がとれないお子さんの姿は、見ているだけでもつらいものです。しかし、ご家庭でできる水分補給の工夫を実践していただくことで、症状を少しでも緩和できると思います。
ベスタこどもとアレルギーのクリニックは、365日診療で、練馬区、中野区、西東京市、板橋区、杉並区など西武線沿線にお住まいのすべての保護者の皆さまが安心して子育てできるよう、急な病気に相談にも、いつでも寄り添います。お困りの際は、お気軽にご予約ください。
医療上の免責事項 本記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の症状や状況に応じた医学的な診断・治療を代替するものではありません。お子さまの症状については、必ず医療機関を受診し、医師の診断と指示に従ってください。
監修
ベスタこどもとアレルギーのクリニック 院長 濵野 翔
日本専門医機構認定小児科専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
この記事を監修した医師
小児科専門医 / 院長 濵野 翔
ベスタこどもとアレルギーのクリニック
当院の記事は、「こどもとご家族に寄り添い、より良い医療を考える」という理念のもと、 小児科・アレルギーの専門医が監修しています。日々の子育てで不安に感じることがあれば、 いつでもご相談ください。
経歴
- 2009年 杏林大学医学部付属病院 初期研修
- 2011~2017年 杏林大学医学部付属病院 小児科
- 2018年 福岡市立こども病院 アレルギー・呼吸器科、2019~2023年 杏林大学医学部付属病院 小児科
専門・所属学会
- 日本小児科学会認定 指導医・専門医
- 日本アレルギー学会認定 専門医
- 日本小児アレルギー学会 ほか関連学会所属
