便秘症
便秘症について

便秘症は”うんち”が出にくい状態ですが、小児・成人のガイドラインでは共に便秘症のはっきりとした排便回数・排便頻度を定義していません。これは排便の回数や頻度に大きな個人差があるためです。子どもの便秘では回数だけでなく、排便困難や便貯留に注意する必要があります。
本来であれば直腸という肛門の手前の部分に”うんち”がくると、直腸の壁が伸びることで脳に”うんち”が来たことが伝わり、肛門の筋肉を弛めたり腹圧をかけたりして、排便します。しかし、肛門の上に”うんち”がある状態が続くと、直腸の壁が伸びっぱなしになってしまうので、直腸のセンサーが鈍くなり、排便の一連の流れが止まってしまいます。
排便をしないうちにまた”うんち”が来るので悪循環が始まり、便秘が悪くなっていきます。この肛門を塞いでいる”うんち”を便塞栓と言います。たまに便塞栓の横から泥状便や下痢便が漏れ出てくることがあり、一見下痢に見える場合もあります。治療はまずこの便塞栓を除去することから始まり、便塞栓を除去しても便秘が続く場合や、便塞栓を繰り返す場合は、内服薬による治療を開始します。また治療には生活習慣の改善や排便時の体位も大事になります。便秘の期間が長く、治療介入が遅くなるほど、成人になっても便秘が続いてします可能性が上がるとされていますので、便秘が気になる場合は早めに医療機関でご相談ください。
ブリストールスケール
便の硬さを表すためによく使用するスケールです。○番くらいの“うんち”だったというと医療者に伝わりやすいです。ぜひご活用ください。
よくあるご質問
皆さんの気になる疑問に、院長のはまの先生がお答えします!
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Q
子供の便秘はいつから病院を受診すべきですか?放置するデメリットを教えてください。
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A
排便が「週に2回以下」の場合や「毎日出ていてもコロコロした硬い便」が続く場合、「排便のたびに痛がって泣いてしまう」場合は、早めの受診をおすすめします。
子どもの便秘を放置すると、排便の痛みから我慢するようになり、さらに便秘が悪化する悪循環につながることがあるからです。便がたまりすぎることで、お腹の痛みや食欲の低下、ウンチが漏れて下着が汚れたりする症状が出ることもあります。「たかが便秘」と思わず、慢性化する前にご相談いただき、早めの治療を始めましょう。 -
Q
便秘薬(下剤)を使い続ける副作用・デメリットはありますか?
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A
現在、小児の便秘治療でよく使われる便秘薬(下剤)は、腸を無理に刺激するのではなく、便に水分を含ませて柔らかくして自然な排便を促すため、長期間使用しても比較的安全で癖になりにくいとされています。
自己判断で薬をやめると便秘が再発しやすくなるので、医師の指示通りに服用を続け、確実に排便の習慣をつけていくことが大切です。 -
Q
便秘解消の浣腸は痛いと聞きますが、必ず行う必要がありますか?やり方を教えてください。
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A
直腸に硬い便がたまっている初期段階は、まず浣腸で便を出してあげることが必要不可欠です。
出口に硬い便が詰まっている状態では、飲み薬だけでは便が出ず、激しい腹痛を引き起こすことがあるからです。最初に浣腸でたまった便を出し、その後は便を柔らかくするお薬を使いながら痛みのない排便習慣を身につけていきます。浣腸は一時的な治療です。痛くない排便ができるようになれば不要になるので、最初だけ頑張って乗り越えましょうね。 -
Q
子供の便秘を予防・解消するための食事のやり方や対策を教えてください。
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A
便秘の改善には、食物繊維や十分な水分を取り入れ、規則正しい食生活を心がけることが基本です。
食物繊維は便の量を増やし、水分は便を柔らかくすることで、スムーズな排便につながります。白米に玄米や麦を混ぜる、サツマイモ・海藻類・きのこ・豆類など積極的に取り入れてみてください。また、朝食を食べることで自然な便意が起こりやすくなります。
食事だけでなく、排便時の姿勢や声かけ、排便できたという成功体験を積み重ねることも大切です。当院では、お薬による治療だけでなく、行動療法も取り入れながらお子さんに合った便秘改善を一緒に考えていきます。気になることがあればお気軽にご相談ください。
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