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子どもの「肺炎クラミジア感染症」について
お子さんが肺炎クラミジア感染症と診断されて、驚かれたのではないでしょうか。
あまり聞き慣れない病名ですし、「どこでもらってきたの?」とご不安になったかと思います。
「肺炎クラミジア」は、咳は長引くものの、一般的な細菌による肺炎と比べて症状が軽く済むことが多い感染症です。
病気のことや、ご家庭での過ごし方について詳しくお話ししていきます。
もくじ
肺炎クラミジア感染症ってどんな病気?

肺炎と聞くと、入院が必要な重い病気を想像して心配になるかもしれません。 この病気はマイコプラズマ肺炎などと同じ「非定型肺炎」の仲間に分類されます。 適切なお薬を飲んで経過を見れば、少しずつ良くなっていくことがほとんどです。
原因は「肺炎クラミジア」という病原体です
この病気の原因は、Chlamydia pneumoniae(肺炎クラミジア)という名前の細菌です。
大人の性感染症を引き起こす菌は「クラミジア・トリコマティス」といい、全く別の病原体です。
また、鳥からうつる「オウム病クラミジア」とも別の病原体になります。
どこでもらってくるの?感染する経路について
主に咳やくしゃみなどのしぶき(飛沫)を通して、人から人へと少しずつうつっていきます。
感染してから症状が出るまで3〜4週間と長いため、いつの間にか広がる傾向があります。 そのため、学校で流行が起こった際には、広がりを防ぐために第三種感染症として扱われることがあります
どんな症状がでるのでしょうか
熱は微熱程度で、それほど高くならないことが多く見受けられます。 その代わり、「コンコン」「ケンケン」といった乾いた咳が長く続くのが特徴です。
熱が下がった後も、咳だけが数週間にわたって残ることがよくありますが、呼吸が苦しくなり、酸素を体に取り込めなくなる、といった重症化リスクは低いです。 焦らずに、ゆっくりとお子さんの回復を見守ってあげてください。
治療の基本はお薬をしっかり飲み切ること
治療には、「マクロライド系」という種類の抗菌薬(抗生物質)がよく効きます。 お薬を飲み始めると、数日のうちに熱が下がり、咳も少しずつ楽になっていくことが多いです。
咳が減ったからといって、ご自身の判断でお薬を飲むのをやめないでください。処方された日数分のお薬は、最後までしっかり飲み切るようにお願いします。
おうちでできる、咳を少しでも楽にするケア

咳が続くと体力を消耗しますし、夜中に咳き込んで起きてしまうのは可哀想ですよね。 おうちでは、少しでも呼吸が楽になるような工夫をしてあげましょう。
こまめな水分補給とお部屋の加湿を
のどが乾燥すると、ちょっとした刺激で咳が出やすくなってしまいます。 麦茶や水などを少しずつこまめに飲ませてあげて、のどを潤してあげてください。 お部屋の湿度は、加湿器などを使って50〜60%くらいに保つのがおすすめです。
寝かせる姿勢を少しだけ工夫してみましょう
仰向けで寝ると、咳がひどくなってしまうことがあります。 そんな時は、背中から頭の下にクッションなどを敷いて、少し上半身を高くしてあげてください。 これだけで呼吸が楽になり、ぐっすり眠りやすくなることがあります。
もう一度受診を考えてほしいサイン

基本的にはおうちでゆっくり過ごしていただければ大丈夫ですが、以下のような場合は再受診をご検討ください。
- 処方されたお薬を3日ほど飲んでも熱が下がらない場合
- 息を吸う時に、胸や首の付け根がペコペコとへこむ場合
- 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音が強く聞こえる場合
- 半日以上おしっこが出ておらず、水分も摂れていない場合
なお、抗生剤をしっかり飲んで菌がいなくなっても、気道の炎症が治まるまで数週間ほど咳が続くことがあります。少しずつ咳の回数が減っていれば回復に向かっていくので、様子をみて頂いて大丈夫です。もしも夜眠れないほど、咳がひどい状態が続く場合は再度ご相談ください。
家族にうつらないようにするにはどうすればいいですか?

咳やくしゃみのしぶきを通してうつることがあります。患児に触れるときは、なるべくマスクをつけましょう。
ご自宅でも石鹸を使った手洗いをしっかり行い、タオルの共有を避けるなど、日頃の風邪予防と同じ対策を続けてください。
保育園や学校はいつから行けますか?

インフルエンザのような明確な出席停止のルールはありません。
熱が下がり、咳が落ち着いて普段通りにご飯が食べられるようになれば登園や登校が可能です。
咳がひどい時は無理をせず休ませてあげてください。
練馬区の中村橋駅近くで当院へご相談ください

お子さんの長引く咳や、お薬の飲ませ方などで迷うことがあれば、いつでも当院を頼ってください。 ベスタこどもとアレルギーのクリニックは練馬区の中村橋駅近くにあり、丁寧にお話しすることを心がけています。 保護者の方の不安な気持ちに寄り添ってサポートしますので、遠慮せずにご相談ください。
医療上の免責事項
本記事は小児科専門医が監修していますが、医学的な情報の提供を目的としており、特定の疾患の診断や治療を推奨するものではありません。お子さんの症状でご不安な場合は、自己判断せず、かかりつけの医療機関を受診して医師の診察を受けてください。
この記事を監修した医師
小児科専門医 / 院長 濵野 翔
ベスタこどもとアレルギーのクリニック
当院の記事は、「こどもとご家族に寄り添い、より良い医療を考える」という理念のもと、 小児科・アレルギーの専門医が監修しています。日々の子育てで不安に感じることがあれば、 いつでもご相談ください。
経歴
- 2009年 杏林大学医学部付属病院 初期研修
- 2011~2017年 杏林大学医学部付属病院 小児科
- 2018年 福岡市立こども病院 アレルギー・呼吸器科、2019~2023年 杏林大学医学部付属病院 小児科
専門・所属学会
- 日本小児科学会認定 指導医・専門医
- 日本アレルギー学会認定 専門医
- 日本小児アレルギー学会 ほか関連学会所属
