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赤ちゃんが初めて熱を出した!慌てないためのホームケアと受診のサイン
赤ちゃんの初めての発熱、とても不安になると思います。 夜中に熱が出た時、お家でどうやってお世話をしてあげればいいのか、戸惑ってしまいますよね。
この記事では、適切に対処するためのご家庭でできるケアの基本と、受診の目安を具体的にお伝えします。
もくじ
危険なサインを見逃さない。急いで受診する目安

まずは、急いで病院に行くべきかどうかの判断基準をお伝えします。 以下の症状がひとつでもある場合は、夜間や休日であっても早めに医療機関を受診してください。
- 生後3ヶ月未満の赤ちゃんで、38度以上の熱がある
- 呼びかけても反応が弱い、視線が合わない、ぐったりしている
- 水分が全く摂れず、半日以上おしっこが出ていない
- 息をするたびに胸や首の付け根がペコペコへこむなど、呼吸が苦しそう
- けいれんが5分以上続いている
夜間などに迷った時は、日本小児科学会が提供しているウェブサイトのチェックリストも参考になります(日本小児科学会:こどもの救急)。
これって、ぐったり?どんな変化に気を付ければいいの?

言葉をしゃべらない赤ちゃんは、「痛い」「苦しい」と伝えることができません。だからこそ、全身状態を適切に判断することが最も重要で、かつ最も難しいポイントでもあります。 具体的には、以下のようなサインがないか観察してみてください。
- お気に入りのおもちゃに見向きもしない、全く遊ぼうとしない
- あやしても声を出して笑わず、表情がぼんやりしている
- 泣き声がいつもより弱々しい、または不機嫌でずっと泣き止まない
- 抱っこした時に、体に力が入っておらずだらんとしている
さらに、解熱剤に対する反応を見ることも、全身状態を判断するうえで大きな手がかりになります。お薬を使って熱が少し下がったにもかかわらず、活気が全く改善しない場合は、重症化のサインである可能性があります。
「なんとなくいつもと違う」というご家族の直感はとても大切です。
心配な時はいつでもご相談ください。
ご家庭でできるホームケア:服装と室温の調整

赤ちゃんは大人よりも体に熱がこもりやすい特徴があります。厚着をさせ過ぎるとかえって熱が下がりにくくなってしまうため、衣類の着せすぎには注意してあげてください。
お部屋の環境は、大人が快適だと感じる温度と湿度で大丈夫です。
室温は夏なら26度で肌着か半袖、冬なら22度くらいで長袖ぐらいがちょうどよいです。
湿度は50〜60%を目安に加湿してあげてください。
身体がぶるぶる震えているときの温度調節はどうすればいいか?
熱が上がり始めで、手足が冷たくブルブルしている時は寒がっているサインですので、毛布をかけたり1枚多く着せたりして、体を温めてあげてください。 熱が上がりきると、手足も熱くなり、顔が赤くなります。汗もかき始めます。このような時は薄着にして、布団も減らしましょう。
お薬(解熱剤)の上手な使い方

熱は無理やりに下げる必要はありません。体がウイルスや細菌と戦っている結果として熱が出ているに過ぎないのです。
解熱剤を使う一番の目的は、熱を下げることではなく、熱による辛さを和らげることです。熱が高くても、機嫌が良くておもちゃで遊べたり、スヤスヤ眠れていたり、水分がとれているなら、慌ててお薬を使う必要はありません。
逆に、38.5度以上あって、機嫌が悪くて泣き止まない、眠れない、水分が飲めないといった時に、お薬を使って体を少し楽にしてあげてください。お薬で少し元気が出たタイミングで、水分をとらせてあげるのが上手な使い方です。お薬を使う間隔は、通常6時間から8時間程度あけるようにしてください。
小児用の解熱剤には、シロップ、粉薬、座薬などの種類があります。これらはどれを使っても効果に大きな違いはありません。基本的にはお子さんが飲みやすいものを選んで大丈夫です。 ただし、吐き気があって薬を飲めない時や、寝ている間にそっと使いたい時は、お尻から入れる座薬がとても便利です。状況に合わせて上手にお薬を使い分けてみてくださいね。
水分補給と食事のポイント

熱がある時は、脱水を防ぐためにこまめな水分補給がとても大切です。一度にたくさん飲ませると吐いてしまうことがあるので、スプーン1杯から、少しずつ回数を分けてあげてください。
母乳やミルクはもちろん、麦茶や子ども用のイオン飲料、りんご果汁など、お子さんが飲みたがるもので構いません。 食事は無理に食べさせなくても大丈夫です。ゼリーやうどん、おじやなど、喉越しが良くて消化しやすいものを、食べられる分だけあげてくださいね。
お風呂は入ってもいいの?

基本的に、熱が高くてぐったりしている時は、お風呂はお休みしてください。 お湯で絞った温かいタオルで体を拭いてあげるだけで十分さっぱりしますよ。
一方で、「熱が続いているけれど、機嫌が良くて元気」という場合もありますよね。そんな時は、湯船には浸からず、短時間でサッとシャワーを浴びて汗を流すくらいなら大丈夫です。 湯冷めしないように、すぐに体を拭いて着替えさせてあげてくださいね。
熱が完全に下がり、食欲や元気が普段通りに戻ったら、またゆっくりお風呂に入れてあげましょう。
FAQ

Q: 解熱剤を使っても熱が下がりきりません。大丈夫でしょうか?
A: 解熱剤は一時的に熱を1度ほど下げて、体を楽にするためのお薬です。完全に平熱に戻らなくても、少し熱が下がって水分がとれたり、眠れたりすればお薬の効果は出ていますので、安心してください。
Q: 冷却シートはおでこに貼ったほうがいいですか?
A: 冷却シートはおでこを冷やしてひんやりと気持ちよくする効果はありますが、解熱効果はほとんどありません。お子さんが嫌がる場合は無理に貼らなくて大丈夫です。熱を下げたい場合は、首の周りや脇の下などを保冷剤で冷やす方が効果的です。
Q: 睡眠中に熱が高くて苦しそうです。起こして薬を飲ませた方がいいですか?
A: 眠れているということは、体がある程度休まっているサインです。無理に起こしてまでお薬を飲ませる必要はありません。起きた時に辛そうであれば、そのタイミングで飲ませてあげてください。
Q: 親にもうつりますか?
A: 発熱の原因となっているウイルスや細菌によっては、看病をしているご家族にうつる可能性は十分にあります。お世話の後はこまめに石鹸で手洗いをし、タオルの共有を避けるなど、ご家庭内でも基本的な感染対策を心がけてくださいね。
Q: 練馬区で夜間や休日に熱が出た場合はどうすればいいですか?
A: 練馬区では、休日急患診療所や夜間救急の対応窓口があります。ひきつけを起こしている、水分が全く摂れないなど、危険なサインがある場合は、夜間休日問わず救急外来を受診するか、迷った時は子ども医療電話相談(#8000)などを活用してください。
「医療上の免責事項」 本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の症状に対する診断や治療を代行するものではありません。お子さんの症状で不安な場合は、必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けてください。
「監修者表記」 ベスタこどもとアレルギーのクリニック 院長(小児科専門医)
引用文献
- 日本小児科学会:こどもの救急 http://kodomo-qq.jp/
この記事を監修した医師
小児科専門医 / 院長 濵野 翔
ベスタこどもとアレルギーのクリニック
当院の記事は、「こどもとご家族に寄り添い、より良い医療を考える」という理念のもと、 小児科・アレルギーの専門医が監修しています。日々の子育てで不安に感じることがあれば、 いつでもご相談ください。
経歴
- 2009年 杏林大学医学部付属病院 初期研修
- 2011~2017年 杏林大学医学部付属病院 小児科
- 2018年 福岡市立こども病院 アレルギー・呼吸器科、2019~2023年 杏林大学医学部付属病院 小児科
専門・所属学会
- 日本小児科学会認定 指導医・専門医
- 日本アレルギー学会認定 専門医
- 日本小児アレルギー学会 ほか関連学会所属
