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溺水について
もうすぐ夏本番!水難事故が増える季節ですので、今回は外出先での子どもの水の事故と家庭内での水の事故を防ぐためのポイントのお話をしたいと思います
ちなみに国連総会で毎年7月25日は『世界溺水防止デー』と宣言されています。
厚生労働省人口動態調査によると、0〜19歳の子どもの不慮の事故の死因として最も多いのは、5年連続で『交通事故』ですが、
次いで『不慮の窒息』、『不慮の溺死及び溺水』が多いです。溺水は0〜1歳ではお風呂場、活動的になる5歳以上では、海や川で多く発生します。
子どもがおぼれる事故を経験した保護者の8割以上が「悲鳴や助けを求める声が聞こえなかった」とも言われます。
おぼれるとき、子どもは声を出さず、静かに沈みます。たった3㎝以上の深さがあれば、乳幼児はおぼれる可能性があります。
「少しの時間」「少しの水量」と油断せず、子どもの見守りと合わせて溺水事故が起こらない環境づくりが大切です。
★海・川・プール等での水の事故を防止するためのポイント
海
・ライフセーバーや監視員がいるなど安全管理が行われている海水浴場で、指定された遊泳エリア内であることを確認して泳ぎましょう。
必要に応じて、ライフジャケットを着用しましょう
遊泳禁止となっている場所では絶対に泳がない、近づかないようにしましょう
・海の状況は、日ごと・時間ごとに変化します。風の向きや波の高さ、満潮か干潮かを確かめてから入りましょう。
大人はkeepWatchを心がけ、子どもから目を離さず手の届く範囲で見守りましょう
・離岸流に注意‼発生しやすい場所や対処などを知っておきましょう
離岸流(リップカレント)とは、沖に向かって発生する強い流れのことです。海水浴場における溺水事故の自然要因の多くが離岸流によるものです。
(オリンピック選手のように泳ぎが得意な方でも、逆らって泳ぐことは難しいと言われています)
河口付近、堤防沿い等の人工物付近、岩場など離岸流が発生しやすい場所には入水しないようにしましょう。
沖に流された場合は、落ち着いて海岸と平行に泳いで離岸流から脱出しましょう。無理に泳がず楽な姿勢で浮いて救助を待つことも有効です
・堤防などで釣りをする際にも、海への転落の危険があります。滑りにくく、かかとのある履物を履いていきましょう。
ライフジャケットを正しく着用し、堤防の縁からのぞき込まないようにしましょう。立ち入り禁止区域には絶対に入らないでください
もしクラゲにさされたら…
すぐに海から上がりましょう!
受傷後10分~15分後にアナフィラキシー症状を引き起こすことがあります。溺水に繋がる危険性があるため、受傷直後の痛みの程度に関係なく、すぐに上陸することが大切です。
<応急処置>
①触手を抜く(触手が視認できるほど残っている場合)
刺されたときにそのままクラゲの触手が残っていたら、手袋かピンセット、ハンカチ・タオルなどを当てて抜くようにしてください。素手は✖‼
②洗い流す(触手が視認できない場合は不要)
海水で刺されたところをを優しく洗い流します。触手が視認できないときは海水で洗って刺胞を不用意に刺激しない
③冷やす
刺された箇所は腫れて熱をもつため、冷やして血管を収縮させてあげて、痛みを和らげます。冷たいペットボトルなどで冷やしてあげると良いでしょう
応急処置が済んだら、すぐに医療機関へ受診しましょう
川
・川の流れは一見緩やかに見えても、地形などの影響で流れが一定ではないこともあります。事故の多くは穏やかそうな流れで起きています。
必ず滑りにくく、脱げにくいかかとのある履物を履き、ライフジャケットを着用ししましょう
・今いる場所が晴れていても、上流などで雨が降ると、一気に水位が上昇し危険になることがあります。
風雨、落雷等の天候不良の際時や上流で雨が降っているときなどは、増水する恐れが高いため、川へ近づかないようにしましょう。
ダムのある川では、事前に放流情報を確認し、サインが鳴ったらすぐに離れましょう
プール
・飛び込みやプールサイドからのジャンプは、重大な事故につながります。安全な入り方、禁止事項などが定められいたら必ず守りましょう。
吸い込まれると危険なので、排水口には近づかないようにしましょう
・遊具や台などの下にもぐらない。水上設置遊具を利用する際は、係員の指示に従い、適切な遊び方・注意事項・禁止事項を守りましょう
・体調が優れない場合は遊ぶのはやめましょう
ため池
・釣り目的でため池の敷地に入り、誤ってため池に転落して死亡する事故が発生しています。立ち入り禁止となっている場所には絶対に立ち入らないようにしましょう
★家庭での水の事故を防止するためのポイント
子どもの見守り
・大人が洗髪する際には、子どもを浴槽から出しましょう。浮き輪の使用中でも事故はが発生しています
・子どもは大人の後に浴槽に入れ、先に浴室から出しましょう
・子どもだけで入浴させないようにしましょう
浴槽等の水回りの環境づくり
・子どもが小さいうちは、入浴後は浴槽の水を抜くことを習慣にしましょう
・子どもだけで浴室に入れないよう、ベビーゲートなどでを設置しましょう
・子ども使用後の洗濯機、洗面器、バケツに水をためたままにしないようにしましょう。また、洗濯機にはチャイルドロックをかけて蓋が開けられないようにしましょう